遺児や親に障がいがある子どもたちを支援するあしなが学生募金が、毎週土曜に、2つの県の複数の主要駅前等で街頭募金を復活させる。全国約150か所で、あしなが大学奨学生約2,400人と中高生を中心としたボランティアが募金を呼びかける。2022年5月13日(金)に東京・新宿西口でスタートセレモニーを行う。今回から交通ICカードでの寄付も可能となる。

 あしなが学生募金は1970年以来年2回、全国約200か所で一斉に街頭募金を実施している(コロナ禍では街頭募金を一時中断。2022年5月から再開)。年間約2億円、累計117億6千万円を集め、遺児11万人の進学の夢を支えてきた。奨学金希望者は増加傾向にあり、遺児の進学を守り続けるためには街頭募金の本格復活が急務と学生が声を上げ、この全国募金リレーを実施することを決定した。

 5月13日(金)のスタートセレモニーでは、遺児家庭への物価上昇に関する緊急アンケートの結果発表も行う予定。調査は4月27日~5月5日に行い761名の有効回答を得たもので、ウクライナ情勢や円安による生活必需品やガソリン等の値上げラッシュがコロナ禍に追い打ちをかけている現状を報告する。

 なお、入金処理をしているゆうちょ銀行に硬貨取扱手数料が導入されたことや、キャッシュレス化が急速に進んだ状況を鑑み、今回からSquareリーダーを用いての交通ICカードでの寄付も受け付ける。使用できる交通ICカードはSuica、PASMO、Kitaca、toica、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけんで、1回につき500円が寄付できる。

参考:【あしなが育英会】あしなが学生募金 全国募金リレー特設サイト

大学ジャーナルオンライン編集部

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