企業の信用調査や市場調査などを行う株式会社東京商工リサーチは、企業データベースに登録された企業の社長の出身大学を毎年調査し、ランキング付けしている。2016年度は、296万9,431社(2016年12月時点)の代表者データを対象に調査したところ、出身大学トップは7年連続で、日本大学だった。

 調査によると、社長の出身大学のトップは、2万2,135人の社長を輩出した日本大学で、調査を始めた2010年から7年連続の1位となった。次いで、2位が1万890人の慶応義塾大学、3位が1万771人の早稲田大学、4位は明治大学8,921人、5位は中央大学8,324人、6位は法政大学6,588人と続き、東京都に本部を置く大学が続いた。関東以外では7位に近畿大学、9位に同志社大学、10位に関西大学の近畿勢3校が入り、上位10校すべて私立大学が占める結果となった。

 国公立大学では、11位の東京大学3,759人、21位に京都大学2,400人、25位に大阪大学2,103人、26位に北海道大学2,093人、29位に九州大学1,900人、30位に東北大学1,860人。また、都道府県別では、日本大学出身の社長が全国20都県でトップを占め、日本大学が上位3校に入っていないのは、東日本では愛知県だけだった。

 日本大学出身の社長が、地元の大学を上回る理由は、①卒業生が114万人超であること②全国各地の付属校・系列校から地方の企業経営者の子息、子女が大学へ進学し、卒業後に事業を継承していること③教育理念の「自主創造」に則った校風などが背景にあるとみられる。

参考:【株式会社東京商工リサーチ】2016年「全国社長の出身大学」調査

大学ジャーナルオンライン編集部

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