学生の社会的・職業的自立に貢献したインターンシップを表彰する「学生が選ぶインターンシップアワード」が、経済産業省、文部科学省らの後援により、初開催される。

 現在、学生の採用活動は、短期間でより精度の高い学生と企業のマッチングを促進していくことが社会的な課題となっており、その解決策のひとつとして「インターンシップ」が注目されている。しかし、受け入れ側である企業の負担は大きく、インターンシップ実施率は37.6%(2017年度・2018年卒)に留まっており、全学生が参加可能な環境ではないうえ、業界・企業理解に効果的なプログラムの作成も難しいという問題を抱えている。

 「学生が選ぶインターンシップアワード」は、このような課題を解決し、学生の社会的・職業的自立に寄与する効果的なインターンシッププログラムを広め、かつ実施企業数の増加を目指すことを目的に開催される。最終的には、学生が自身の専攻や将来のキャリアに基づいた就業体験をより積極的に行う環境作りへとつなげることが目標だ。

 学生の声を最大限反映するとともに、優秀なプログラムを実施している中堅・中小企業を表彰できるよう、学生からのアンケート調査「学生調査」と企業からの応募「自薦企業の参加学生への調査」の2つの選抜フローを設ける。学生部会および有識者部会の審査を経て、表彰企業を決定する。

 評価基準は、学生の職業的自立・キャリア形成につながるか、①効果性  ②独自性  ③指導性(適正なフィードバックがあったか) ④社員の協力体制  ⑤情報の開示性(事前告知の内容と実際の内容に乖離がないか)の5項目で評価する。

 学生のアンケート調査による「学生調査」への参加対象は、インターンシップに参加経験のある、大学院・大学・短期大学・高等専門学校・専門学校に在学する学生。2018年2月中旬~2月末の期間、「学生が選ぶ インターンシップアワード」のサイトから、一人1回最大3社まで回答できる。

 結果は、2018年5月14日に開催される「インターンシップカンファレンス(仮称)」で発表する予定。

大学ジャーナルオンライン編集部

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