埼玉工業大学と埼玉県児玉郡美里町は、2022年8月25日(木)「美里町と埼玉工業大学との連携協力に関する包括協定書」を締結した。埼玉工業大学のある深谷市に接する美里町の地域社会の発展に向け、産学連携による活動を推進する。
調印式は埼玉工業大学26号館の大会議室で行われ、埼玉工業大学の内山 俊一学長と埼玉県児玉郡美里町の原田 信次町長が協定書に署名した。挨拶に立った内山学長は、地域貢献により、地域と共に大学が発展するようにしていきたい、地域振興において工業大学としての特色を活かして役立っていきたいと述べた。調印式の後は、町長をはじめ美里町役場の関係者が埼玉工業大学の自動運転および蓄電池技術(バナジウムレドックスフロー電池)、最新の総合実験実習棟を視察した。
今回の協定により、埼玉工業大学では情報社会学科の本吉裕之准教授を中心に、情報社会学科経営システム専攻所属の学生及び教員が美里町の地域活性化に向け、持続性のある地域社会の発展、人材育成の寄与に取り組む。工業大学の文系学科、情報社会学科としての強みを発揮し、専門家による学術的な知見を活かした支援体制や学生の参画を通じて、産業の振興、人材育成、地域づくりなどの諸分野において連携する。
具体的な取り組みとして挙がっているのは、特産物を活用した集客企画といった地域産業振興、遺跡の森総合公園の社会実験など教育・文化発展に関する活動や、埼玉工業大学の学生によるスポーツ支援プロジェクト、美里町健幸にぎわいづくりプロジェクトなど。さらに、両者が協議して必要と認める連携を推進する。