女子学生アスリートの“生理×スポーツ”の課題と向き合うプロジェクト「1252プロジェクト」を運営する一般社団法人スポーツを止めるなは、同プロジェクトの紹介動画を公開した。

 本プロジェクトは、1年間(52週)のうち、約12週訪れる月経とそれに伴う体調の変化が、多くの女性アスリートにとって避けては通れない問題にも関わらず、相談できる場や正しい知識を持つ機会が少ない現状に着目したもの。自身がオリンピックと生理が重なり苦労した体験を持つ伊藤華英氏(元競泳日本代表選手)を中心に、最新の医療・教育分野の専門的・科学的知見を持って女子学生アスリートと指導者向けに教育・情報発信を行うハブとして活動を続けている。

 今回のプロジェクト紹介動画では、これまでに行われた運動部所属女子学生実態調査から見えてきた背景や、活動実績・コンテンツなどを紹介しているという。

 同時に、主にスポーツ指導者を目指す男子学生に向けた生理とスポーツの授業「1252Clubroom」もスタート。6月30日に桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部スポーツ健康政策学科にて第1回目の講義が開催された。第1回目講義には、将来のスポーツ指導者やスポーツマネジメント業界への就職を志す男子学生64名を含む計82名が参加。伊藤華英講師らから、女子学生実態調査などに基づく統計データや体験談、医学的見地から、生理による体や心への影響やどう向き合っていくかなどが語られ、学生たちは学んだ知識に関して「男女共に理解が必要だと感じた」、「将来に活かしたい」といった感想を寄せた。

 「1252プロジェクト」は今後も、“生理を知れば、スポーツはもっと面白い”のコンセプトのもと、女子学生アスリート、指導者、保護者など多くの人が生理に関する必要な知識を得られるよう、活動を展開していく。

参考:【一般社団法人スポーツを止めるな】生理とスポーツの教育/情報発信活動「1252プロジェクト」紹介動画を公開。スポーツ指導者を目指す男子学生に向けた授業をスタート。

大学ジャーナルオンライン編集部

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