一橋大学と沖縄科学技術大学院大学は科学技術の事業化を学ぶインターンシップを始めた。一橋大学の選抜された経営学修士(MBA)学生が最長10週間、沖縄県に滞在し、沖縄科学技術大学院大学の研究者や起業家から専門的なビジネス知識と事業化のノウハウを習得する。
一橋大学によると、インターンシップに参加する学生はインドや中国、タイ、カナダからやってきて、一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻で学ぶ5人。沖縄科学技術大学院大学の研究者、ベンチャー企業の経営者から市場分析、ビジネスモデルの構築、資金調達戦略、顧客とのネットワーク構築などを学び、科学的発見をどうやって事業化するかに取り組む。
大学の研究室などで生まれたすぐれた革新的技術を市場に送り出すには、専門的なビジネス知識とサポートが欠かせない。こうした科学とビジネスのギャップを埋めるのが今回のインターンシップの目的で、メンター制度を導入するほか、知的財産セミナーなど専門知識の研修も行う。
一橋大学国際企業戦略専攻長の大薗恵美教授は「最先端技術の市場参入戦略をサポートする実体験を通じ、学生たちは将来のキャリアに欠かせない貴重な経験を得られるのではないか」、沖縄科学技術大学院大学のギル・グラノットマイヤー首席副学長は「世界が直面する課題解決につながる研究や発見の事業化を楽しみにしている」とのコメントを発表した。