東京大学大学院ギフテッド創成寄付講座は、株式会社voice and peaceが運営するgifted・発達障害支援者向け動画メディア「incluvox(インクルボックス)」を導入した。ギフテッドや保護者などとの意見交換を効率化し質の向上を図り、また動画を活用し関係機関や企業へのギフテッドの啓発に役立てる。
東京大学大学院ギフテッド創成寄付講座の池澤 聰特任准教授によると、講座では「1つまたは複数の領域において、同じ年齢、経験、環境の人と比べて、より高い水準の能力を発揮している、または発揮する能力を持つ(定義:National Association for Gifted Children)」といった“ギフテッド”の特徴を持ち合わせるものの、多様な背景因子の影響により潜在能力を十分に発揮できない状態にある人々の心理社会的機能を検証し、将来的には、個々の強みを生かす支援方法や環境を整える方法を開発することを目指している。
今回導入した「incluvox」はバンダイナムコHD、グローバルキッズなど約4,000人の利用者がいるギフテッドや発達障害の支援方法を視聴できる動画メディアで、2022年1月にサービスを開始した。現役アナウンサーでgiftedと発達障害の子供を持つ赤平 大氏と現役テレビスタッフ、発達障害支援有識者らが運営している。「1分で支援方法がわかる動画」300本に加え、「10分で専門知識・最新情報などを見られる動画」を週に2本配信。giftedや発達障害の支援で悩む保護者や教育者、人材活用や合理的配慮に悩むビジネスパーソンに向けて、いつでもどこでもスキマ時間に利用できる「効率的・効果的・低価格」なコンテンツを配信している。
池澤 聰特任准教授は「incluvox」を(1)当事者や家族にとっての心理教育資材、(2)当事者が利用する教育機関や企業などへの啓発資材等として利用する。また、個々のニーズにあわせて、視聴を推奨するコンテンツを選定することも検討している。
参考:【@Press】東京大学大学院ギフテッド創成寄付講座が 発達障害メディアincluvoxを導入 当事者や支援者の心理教育に活用