麻布大学(神奈川県相模原市)獣医学部動物応用学科の坂田亮一教授と大学院博士前期1年次の梅津敬多朗さん、金子桜子さん、および動物応用科学科3年次の堀越茉利江さんが「ドイツ農業協会主催 国際ハム・ソーセージ品質競技会」に参加。参加した学生らは、審査員として招かれた坂田教授とともにゲスト審査を行った。競技会は、2018年3月26・27日の2日間に渡りドイツのバート・ザルツフレン市(ノルトライン=ヴェストファーレン州)で開催され、日本、韓国、タイ国などから食品が出品された。
「国際ハム・ソーセージ品質競技会」は、ドイツの農業・食品産業の4大組織の1つといわれているドイツ農業協会(1885年設立・本部フランクフルト)が主催。食品の品質評価に関して世界で長い歴史があり、最高レベルの品評会と言われている。また、世界中から毎年3満点もの食品が出品され、食品のおいしさと高い品質が国際的に証明される、非常に権威のあるコンテスト。
麻布大学は2012年から同競技会の日本大会の会場として、運営に関わってきた。そのことがきっかけで、学生たちも競技会について学習するようになり、研修生として2014年からドイツ大会に参加している。学生らは日独交流の一環で審査に参加しており、審査会では、審査員から説明を聞き、また日本製品に関して意見を求められた際に英語で応答するといった役割を担う。
競技会参加後、坂田教授と学生らはフィールドワークを実施。フランクフルトで、100年近い歴史がある食肉の専門出版社「Deutscher Fachverlag GmbH」を訪問するなど、日独の文化交流を体験した。