株式会社マイナビが運営するアスリート向けキャリア支援サービス『マイナビアスリートキャリア』は、一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)と共同で、運動部学生の就職に対する意識や、現在の活動状況について調査した「運動部学生の就職に関する意識調査」の結果を発表した。有効回答数1,694名。

 調査によると、部活での経験を通して得た自身の強みは、「礼儀・挨拶(82.4%)」「上下関係の理解(66.4%)」「コミュニケーション能力(64.1%)」「忍耐力(63.1%)」「チームワーク(61.2%)」が上位だった。運動部学生は競技成績の向上を目指すという共通目標に向かい、指導者や他学年、同級生など他者とコミュニケーションをとる場面が多く、かつ固定化されたコミュニティで活動をするため、これらの能力が高いと推察される。一方で、回答が少なかったのは「リーダシップ(28.0%)」「マネジメント能力(18.2%)」だった。

 就職活動経験者および予定者限定で「運動部学生は就職活動に有利か」を聞いたところ、「有利だと思う」と回答した学生は70.6%、「不利だと思う」は3.4%だった。有利に思う点については、「OB・OGに相談できる(48.4%)」「部活内での情報共有ができる(46.0%)」など、部活動で得たつながりを活かせる点が有利だと考えているようだ。一方で、不利だと思う点は「競技シーズンと就職活動が被る(44.2%)」「部活動以外に活動をしていない(41.4%)」などが挙がった。不利だと感じる学生は少ない一方で、平日には練習、土日は大会などの予定が入ることもあり、時間の確保や部活外の活動に時間を割けないことを不安に感じているようだ。

 競技を辞めた後のキャリアについて、「考えている」と回答したのは56.9%で、「考えていない」と答えたのは43.1%だった。卒業が迫った大学4年生以降の学生においても、「考えていない」と回答した割合が39.3%に上った。希望する業種を聞いたところ、最も多かったのは「スポーツ・玩具・ゲーム・アミューズメント(22.9%)」だった。2位は「特定の業界は志望していない(20.4%)」で、「食品・農林・水産(14.7%)」「教育・学校法人(13.5%)」が続いた。自身に馴染みのあるスポーツ業界を志望する学生が多いが、「特定の志望業界がない」という回答も一定数あり、自身が志望するキャリアや将来の展望について検討が進んでいない様子がうかがえる。

 また、デュアルキャリア(仕事と競技の両立)について、「(デュアルキャリアを)知らない」と回答した学生は61.0%だった。「知っていて検討したことがある(13.4%)」と、「知っているが検討したことがない(25.6%)」を大幅に上回る結果となった。

参考:【株式会社マイナビ】マイナビアスリートキャリアとUNIVAS、「運動部学生の就職に関する意識調査」を発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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