2022年12月21日に発表された文部科学省の学校基本調査(確報値)によると、2022年度の大学進学率は前年度から1.7%増の56.6%で、過去最高を更新した。US進学総合研究所が都道府県別の進学率について分析した。

 2022年度の18歳人口は、112万1285人(前年より1万9855人減)。大学進学者数は、63万5156人(前年より8116人増)。大学進学率は前年度から1.7%増の56.6%で過去最高を更新。男女別に見ると、男子1.6%増の59.7%、女子1.8%増の53.4%となっており、女子の伸びが若干大きかった。

 US進学総合研究所によると、全体的に大学進学率が上がっているが、秋田県(-1.3%)と福井県(-0.8%)だけは前年比マイナスとなった。2021年度大学進学率の伸びが大きかったことも要因だと考えられる。

 大学進学率が特に高いのは、東京都(76.8%)・京都府(70.9%)・山梨県(67.8%)。京都府が7割を超えたのは2022年度が初。山梨県は前年よりも3.2%増加している。一方、大学進学率が低いのは秋田県(39.6%)と岩手県(39.7%)。次いで、山口県(40.3%)・宮崎県(40.5%)・大分県(40.7%)となっている。

 沖縄県は、前年より7.2%伸びており遂に大学進学率5割を超えた。男子8.5%増、女子5.9%増と男子の方が伸びが大きい。沖縄県の高校生がどの都道府県の大学へ進学したかを調べてみると、地元沖縄の大学への進学者も増えているが、東京・大阪への進学者が特に増加しているのが分かる。福岡県への進学者はあまり増えていなかった。

参考:【US進学総合研究所】2022年度 大学進学率56.6%(過去最高)
【文部科学省】令和4年度学校基本調査(確定値)について公表します(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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