文部科学省は2023年度予算案の文部科学関係予算の概要をまとめた。前年度より123億円多い5兆2,941億円で、内訳は義務教育費国庫負担金1兆5,216億円、国立大学法人運営費交付金1兆784億円、科学技術予算9,780億円など。大学関係では、学生の国際化や数理・データサイエンス・AI(人工知能)教育、高等専門学校の高度化・国際化などに力を入れる。
文科省によると、学生の国際化に372億円を投じる。グローバル社会で日本の将来を担う人材を育てるのが目的で、大学の国際化を支援するスーパーグローバル大学創成支援事業に26億円、教育プログラムの国際化に13億円、留学生交流の支援に78億円、優秀な外国人留学生の戦略的受け入れに255億円を充てる。
数理・データサイエンス・AI教育では、モデルプログラムや各大学の成果を他校に普及させる全国展開の推進に12億円、私立大学での数理・データサイエンス・AI教育充実に7億円、人文社会科学系などの大学院研究科で自らの専門分野に応じた数理・データサイエンス・AIに関する知識や技術を習得し、人文社会科学系などと情報系の複数分野にまたがる学位を取得できるようにする大学への支援に5億円を投じる。
高専の高度化・国際化では、デジタル化時代を先導する人材や海外で活躍できる技術者の育成、スタートアップ人材育成の加速などに628億円を充てる。