城西大学・城西短期大学(埼玉県坂戸市)の藤野陽三学長が2022年度の国際構造工学会(IABSE=International Association for Bridge and Structural Engineering)の国際功績賞(International Award of Merit in Structural Engineering)を受賞した。

 IABSE国際功績賞は、国際構造工学会の最高位の賞。構造工学の分野において社会に対する有用性が特筆すべき業績を挙げた研究者・技術者に授与されるもので、1976年から毎年1人が選ばれている。藤野学長は、大学教員や構造技術者として40年以上にわたって活動し、構造物、特に橋梁のさまざまな分野において顕著な貢献をしたことが評価された。また、教育者として数多くの研究者や技術者を育成し、国際的にも幅広く活動したことも高く評価された。同賞は世界的に著名な構造工学の研究者・技術者がこれまでに受賞しており、藤野学長は日本で5人目の受賞者となる。授賞式は2022年11月17日にIABSE本部のあるスイス・チューリッヒで行われた。

 藤野学長は、東京大学工学部土木工学科を卒業。同工学部の助教授、教授を経て2013年に名誉教授。2014年から横浜国立大学に転じた。この間、文部科学省科学官、日本学術会議連携会員、日本学術振興会主任研究員、内閣府の政策参与・SIPプログラムディレクターなども歴任。長大橋梁分野が専門で、土木工学、特に橋梁に関する研究において日本の第一人者である。2007年に紫綬褒章を受章。2019年に日本学士院賞を受賞した。IABSE名誉会員でもある。2020年4月に横浜国立大学先端科学高等研究院上席特別教授から城西大学学長に就任。2022年4月に城西短期大学の学長を兼任している。

参考:【城西大学・城西短期大学】藤野陽三学長が2022年度の国際構造工学会の国際功績賞を受賞しました

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