学生らの32.6%がアルバイト先で労働時間や賃金、ハラスメントなどのトラブルを経験していることが、日本労働組合総連合会の調査で分かった。長時間労働など労働時間関連といじめ、ハラスメントなど人間関係のトラブルが目立っている。

 調査は2022年10~11月、全国の高校生、高専生、大学生、短大生、専門学校生、大学院生を対象に、ネットリサーチ会社「ネットエイジア」の協力を得てインターネット方式で実施、1,000人の有効回答を集めて集計した。

 それによると、アルバイトをしている学生らは全体の53.2%で、過去にアルバイトをした経験を持つ人を含めると68.8%にアルバイト経験があった。

 アルバイト経験がある学生らのうち、アルバイト先でのトラブルは32.6%が「経験がある」と答えた。トラブルの種類は労働時間関係が43.3%でトップ。次いで、いじめやハラスメントなど人間関係が42.4%あった。以下、休日関係が25.4%、未払いなど賃金関係が19.6%、解雇、雇止めなど雇用関係が8.5%で続いた。

 トラブルにあった際の相談先で最も多かったのは、家族・友人の72.8%。アルバイト先の上司や同僚が29.1%、SNSが12.6%、アルバイト先の相談窓口が12.1%、労働基準監督署や都道府県の労働局、ハローワークなど行政機関が9.5%だった。

参考:【日本労働組合総連合会】学生を対象とした労働に関する調査(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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