2023年1月14、15の両日に行われた大学入学共通テストで理科②の選択科目に前身の大学入試センター試験の時代も含めて最大の平均点差が生じたことについて、難易度に差が生まれたとして得点調整することを明らかにした。

 大学入試センターの中間集計その2(受験者数47万1150人)によると、理科②の選択科目平均点は「物理」が63.39点だったのに対し、「化学」が48.56点、「生物」が39.74点にとどまった。「物理」と「生物」の間では過去最高となる23.65点の開きが生じている。

 大学入試センターが問題を精査したところ、難易度に差があったと判断し、「化学」は元の得点に応じて最大7点、「生物」は最大12点加算する。その結果、「化学」の平均点は5.45点上がって54.01点、「生物」は8.72点上がって48.46点になる。もう一つの選択科目である地学は受験生が1万人に満たなかったため、得点調整しない。

 得点調整は同じ教科の選択科目間で平均点の差が20点以上開いたときに行われる。得点調整が行われるのは、大学入試センター試験時代も含めて4回目で、第1回の大学入学共通テストが実施された2021年以来2年ぶり。大学入学共通テストは3年間で2度の得点調整が行われることになり、作問のあり方が問われそうだ。

参考:【大学入試センター】令和5年度大学入学共通テスト(本試験)の得点調整について(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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