群馬大学は群馬県前橋市の群馬大学医学部付属病院小児科病棟へ思春期ルーム設置を目指し、クラウドファンディングサービスREADYFORによる資金募集を行っている。設定金額2500万円に向け、2月18日現在で511人から1335万5000円が寄せられている。
群馬大学によると、3000円から100万円まで金額別に8コースが設けられた。目標が達成されれば群馬大学に資金が入る仕組みで、3月31日午前11時まで受け付けている。
思春期ルームは10代の入院患者が静かに過ごせる空間で、病室でも幼少期のプレイルームでもない場所として欧米の病院に多く設置されている。1人で静かに過ごすほか、仲間と交流ができる自由な空間になる。
発達・発育途上の子どもたちには、遊びや学びで子どもらしい時間を過ごすことが必要とされている。小児用のプレイルームでは、病棟保育士の活躍で幼い子どもたちの精神的苦痛の緩和や成長環境の充実が実現している。
群馬大学病院は群馬県の小児3次医療機関。地域の小児医療の最後の砦の役割を果たし、小児がんや慢性腎炎、Ⅰ型糖尿病、難治性神経疾患などに苦しむ子どもたちが入院している。思春期ルームの設置は以前から検討されてきたが、資金の都合がつかずに見送られてきた。
参考:【群馬大学】群馬大学クラウドファンディング(第2号)実施!「入院する子どもたちが、自分らしく過ごせる場所を。思春期ルーム設置へ!」