2023年度国公立大学入学試験の確定志願倍率が前期日程2.9倍、後期日程10.0倍、中期日程13.0倍だったことが、文部科学省の集計で分かった。全体の倍率は4.3倍で、前年度並みとなっている。

 文科省によると、確定志願状況は国立大学の前期が募集人員6万3,648人に対し、志願者17万6,484人、後期が募集人員1万2,679人に対し、志願者12万1,821人、中期が募集人員2,428人に対し、志願者3万1,663人。全体では募集人員9万8,727人に対し、42万3,180人が志願した。

 志願倍率を学部系統別にみると、「人文・社会」4.4倍、「理工」4.2倍、「農・水産」4.2倍、「医・歯」4.8倍、「薬・看護」5.2倍、「教員養成」3.6倍、「その他」4.4倍。大学別では、国立の旭川医科大学が10.5倍、公立の周南公立大学が20.0倍、山陽小野田市立山口東京理科大学が12.0倍と高い競争率になっていた。

 前期日程で2段階選抜をしたのは、国立大学26校44学部、公立大学8校12学部の合計34校56学部。前年度より5校3学部増えた。2段階選抜の第1段階不合格者は3,623人で、前年度を594人上回っている。大学別では、国立の東京大学691人、東京工業大学438人、公立の福島県立医科大学の338人などが目立った。

参考:【文部科学省】令和5年度国公立大学入学者選抜の確定志願状況及び2段階選抜実施状況(前期日程)について

大学ジャーナルオンライン編集部

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