東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営する株式会社ナガセは、2023年2月12日(日)に2025年実施の「大学入学共通テスト」より新たに出題される「情報Ⅰ」を早期に体験する機会として『大学入学共通テスト「情報Ⅰ」体験模試』(新高2生・新高1生対象)を実施。新高校2年生を中心に10,780名が受験した。

 大学入学共通テスト「情報Ⅰ」体験模試の問題は、大学入試センターが作成した試作問題(2022年11月公開)を参考に、基礎知識を問う問題を3割、共通テストレベルの問題7割のバランスで作問。プログラミング、データの活用、デジタル表現とデザイン、情報社会の基礎知識といった「情報Ⅰ」の学習領域を網羅する形で出題し、平均点は46.1点だった。

 大問別にみると大問3のプログラミングに関する平均得点率が30.8%(25点中7.7点)と、実際にプログラムを書くことが問われる問題で苦戦した様子が見受けられた。

 参考にした大学入試センターの試作問題は、「飛行機の2つのトイレのうち、両方が使われているときだけ使用中を表示させる回路の設計」「お店にランダムにお客がやってくる時の待ち行列の長さをシミュレートする」「買い物をするときに、釣り銭の枚数が最小になるような支払額を算出するプログラム」といった、身の回りのことを題材にしたもの。大学入学共通テスト「情報Ⅰ」体験模試においても、第2問Bで「モデル化された東京都の鉄道路線図から最短時間経路を求める問題」や第3問で「ロボット型掃除機をコントロールするプログラムを書く問題」といった身の回りのことを題材にした、探究型問題を出題した。

 受験した生徒からは、「プログラミングの問題は学んでいる人と、そうでない人とでは得点に差がつくと思いました(新高2生)」「知識で解ける問題も多かったですが、情報を的確に読み取る読解力や国語力も学習の鍵になりそうです(新高2生)」「学校の授業で1年間学んできましたが、まだまだ抜けている部分があることがわかりました(新高2生)」「問題用紙の数式が難しくて戸惑いましたが、興味のある科目なので高校での勉強が楽しみです(新高1生)」といった声が寄せられた。

参考:【株式会社ナガセ】【日本初】大学入学共通テスト「情報Ⅰ」体験模試 多くの高校生がプログラミング問題に苦戦(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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