株式会社リクルートマーケティングパートナーズと一般社団法人全国高等学校PTA連合会は、高校2年生とその保護者に対し、教育改革への期待と不安を探る調査を実施した。

 調査によると、教育改革における「高校の教育」への期待と不安について、高校生の「期待」のトップは「ICT技術を活用し、一人ひとりが最適な学習内容と進度で学べる70%」、保護者の「期待」のトップは「生徒が自らテーマを設定し、調べたり解決に向けて取り組む探究学習が重視される62%」。高校生・保護者ともに、「期待」が「不安」を上回っており、教育改革における「高校の教育」への期待が大きいことがわかった。

 「大学入学者選抜」に関しての「不安」のトップは、高校生・保護者ともに「現在の『大学入試センター試験』が、記述式問題も出題される『大学入学共通テスト』に変わること」。そのほか、「民間が実施している英語資格試験が活用されるようになる」「各大学の個別入試では、筆記試験に加えて小論文や面接、ポートフォリオなどで主体性が評価される」「英語について、従来の読む・聞くに、書く・話すを加えた4技能が評価される」「調査書が変わり、学力の3要素すべての評価が記載される」などの項目でも「不安」が「期待」を上回り、 教育改革における「大学入学者選抜」に対する「不安」が大きいこともわかった。

 「通っている高校での教育改革への対応」については、高校生の38%、保護者の24%は、「通っている高校は教育改革へ対応している」と感じている。具体的に変化を感じている取り組みは、 高校生は「学んだことや経験したことを振り返り、次の目標を立てる”ポートフォリオ”が導入される57.8%」、 保護者は「生徒が自らテーマを設定し、調べたり解決に向けて取り組む 探究学習が重視される46.2%」がトップだった。

 保護者に子どもへの「進路選択についてのアドバイス」について聞くと、「難しい」と感じる保護者は73%。難しいと感じる要因は、1位「入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから54.7%」、2位「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから44.0%」、3位「家庭の経済的な理由で、子どもの進路の選択肢を狭めざるを得ないから24.0%」だった。

 調査対象は、一般社団法人全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県(北海道 青森 山梨 東京 石川 愛知 和歌山 鳥取 熊本)計27の公立高校の2年生とその保護者(有効回収数:高校生1997名、保護者1759名)。今後は、調査結果「将来へのAI影響編」がリリースされる予定。

参考:【リクルート進学総研】教育改革の評価 「高校教育」への期待は高まる一方、「大学入学者選抜」への不安が残る(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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