日本学生支援機構の給付型奨学金に2018年度、全国1万8,566人が採用されたことが分かった。高校などを通じて決定した採用候補者2万1,139人のうち、大学などに進学して所定の手続きを終えた学生全員を採用しており、採用者には月額2~4万円が支給される。

 日本学生支援機構によると、採用者の内訳は大学の学部学生が1万2,172人、短期大学生1,691人、高等専門学校生87人、専門課程の専修学校生4,616人。採用者全体のうち、516人が18歳時点で児童養護施設に入所していた人や里親のもとで養育されていた人ら社会的養護の必要な学生に該当した。

 給付型奨学金は意欲や能力があるにもかかわらず、経済的な理由で大学などへの進学を断念せざるを得ない学生を支援する制度で、2017年度に創設された。2017年度は先行実施として2,503人が採用され、2018年度から本格的なスタートになる。

 1カ月当たりの支給額は、自宅通学生が国公立進学で2万円、私立進学で3万円。自宅外通学生が国公立3万円、私立4万円。このうち、社会的養護の必要な学生は初回支給時に別途24万円が給付される。ただし、進学先が国立で授業料全額免除になれば、自宅通学生0円、自宅外通学生2万円に減額となる。

論文:【日本学生支援機構】平成30年度「給付奨学生」の採用状況について

大学ジャーナルオンライン編集部

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