札幌市で藤女子大学を運営する学校法人藤学園と天使大学を経営する天使学園が2024年4月1日、合併することになった。新しい学校法人名は「藤天使学園」。2023年度中に文部科学省へ認可申請する予定で、藤女子大学と天使大学は新法人の下、存続する。

 学校法人藤学園によると、藤学園が存続法人、天使学園が解散する形で合併する。新法人は藤学園本部がある札幌市北区北16条西に置く。藤女子大学と天使大学のほか、藤学園が設置している中高一貫校1校、幼稚園8園は現在の名称のまま存続する。

 両学園はカトリック系の学校法人で、藤学園はドイツに本部を置く「殉教者聖ゲオルギオのフランシスコ修道会」、天使学園はイタリアに本部がある「マリアの宣教者フランシスコ修道会」が母体になっている。

 カトリック系の学校では近年、修道会が私学教育から撤退する傾向にあり、カトリック教育の継承が課題とされてきた。さらに、少子化の進行で18歳人口の減少が加速する中、経営の基盤強化や人材の有効活用が求められることから、2022年1月に両法人の統合を目指す方針が示されていた。

 両法人は、新法人がカトリック精神に基づく学校法人として建学の理念を継承するとともに、法人本部の機能を強化して少子化の進行など私学を取り巻く環境の変化に対応するとしている。

参考:【学校法人藤学園】学校法人藤学園と学校法人天使学園は、学校法人合併契約を締結いたしました(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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