日本女子大学は、フィリピン大学ディリマン校と学術交流に関する大学間協定を締結した。交換留学生や教員の相互派遣などの人材交流、短期プログラムの開発など進めるほか、学生・教員の人材交流を推進することで、お互いの研究や文化や習慣を学ぶと共に、アジアのネットワーク構築を図る。
フィリピン大学はフィリピンで最初の国立大学で、国内はもとより世界的にもトップレベルの教育・研究を行っている総合大学。フィリピン大学の中心校の1つであるディリマン校は、芸術・文学、社会科学・法律、経営・経済、科学・技術の各研究を行っている。また、国内に全部で10あるキャンパスの中で4番目に長い歴史を持ち、学位授与数、学生数、教員数、図書館資料数において、同大学内で最大数を誇る。
日本女子大学とフィリピン大学ディリマン校は、ディリマン校国際研究センターのアンパロ・アデリーナ・ウマリⅢ教授が、2010年10月~2011年1月まで独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)のフェローシップ制度を活用して、日本女子大学で研究活動を行った際、文学部日本文学科の福田安典教授が指導員を務めたことがきっかけで、10年以上にわたり学生と共に学術研究で交流を続けてきた。
日本女子大学には1週間程度の短期研修から1学年相当の留学まで様々なスタイルの留学プランがあり、留学前の語学力向上のためのプログラム、各種奨学金など留学の実現に向けた支援も行っている。また、変化が激しいグローバル社会を生きていくために必要な、地球規模でものごとを考える視点や異文化に対する知識を学生が修得できるよう、協定大学の拡大に注力している。
今回の協定を組織的な交流へと発展させることで、交換留学生の往来による異文化交流の活性化が期待される。
参考:【日本女子大学】フィリピン⼤学ディリマン校と学術交流に関する⼤学間協定を締結 本学として10カ国⽬の留学先。計17⼤学への留学が可能に(PDF)