専修大学(東京都千代田区)スポーツ研究所の佐藤雅幸所長(経済学部教授)が企業と共同開発した携帯端末ケース「Palmo(パルモ)」が、2015年度グッドデザイン賞ベスト100(※1)を受賞しました。「Palmo」は米アップル社のスマートフォン「iPhone」シリーズに対応。シリコン素材で数字の「8」のような形をしており、その交差部分に指を差し込むことで、端末が落下するのを防止します。また、本体を握らずに指一本で端末を支えることができるため、片手で簡単に操作できることが特徴。ECBB株式会社(東京都新宿区)が製造し、2015年1月から発売しています。

 佐藤所長は開発にあたり、スマートフォンの使用による指や背中などへのストレス試験を実施。「Palmo」装着によって、腱鞘炎や指への影響などを防ぐことができ、疲労も軽くなることが判明。グッドデザイン賞審査委員からは、「ユーザーのストレスを軽減している」との評価。受賞を受けた佐藤所長は今後について「指の動きなどを調査し、改良に努めていく。これからもスポーツ科学の立場から健康や社会的な問題など、さまざまな問題にアタックしていきたい」と語りました。

大学としては専修大学のほか、早稲田大学のリニューアルされたWebサイト、千葉工業大学がアイシン精機株式会社(愛知県刈谷市)と共同開発したパーソナルモビリティ「ILY-A(アイリーエー)」が受賞しています。
今回受賞した製品は、2015年10月30日から11月4日まで、東京ミッドタウン(港区)で開催の「グッドデザインエキシビジョン2015(G展)」で紹介されます。

(※1)グッドデザイン賞とは、通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」で、約60年にわたって暮らしや産業、社会を豊かにするデザインを顕彰し続けている賞です。

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専修大学

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21世紀の教育目標を「社会知性の開発」と定め、専門的な知識・技術とそれに基づく思考方法を核としながらも、深い人間理解と倫理観を持ち、地球的視野から独創的な発想により主体的に社会の諸課題の解決に取り組んでいける能力を育成しています。[…]

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