文部科学省が進める2018年度の「大学の世界展開力強化事業」に南山大学の米国との交流事業が選ばれた。短期、長期の留学とインターンシップをオンラインの国際交流学習と連動させたプログラムで、地域に根差した3つのプログラムを本格的に展開する。
南山大学によると、実施するプログラムの1つが、短期留学と基本的なオンライン国際交流学習の連動で、オンライン国際交流学習をしたあとで日米の学生が短期留学を行い、その際に国際交流学習で親しくなった学生が留学生の日常生活、学習のサポート役をする。
2つ目が日米間の政治、経済、文化など専門科目を事前に学術的なオンライン国際交流学習で学び、そのあとで長期留学するプログラム。事前学習で言語面、研究面での障壁をなくし、文化的な背景の異なる学生と共同作業する際の心構えなどを修得しておくことで、留学先での専門科目受講をスムーズにする。
3つ目が愛知県の企業によるインターンシップの受け入れと長期留学後の実践的な国際交流学習の連動で、日米の学生がオンライン国際交流学習で愛知県の企業が抱える課題について解決策を提案するとともに、実際にインターンとして企業・団体・官公庁で研究を進める。
南山大学は1946年の開学以来、外国語教育と国際教育を重視し、米国の北ジョージア大学など41校と協定を結んでこれまでに派遣、受け入れとも2,000人近い交換留学生を出してきた。
オンライン国際交流学習は、SNSやビデオチャットなどオンラインツールを用い、双方向で意見を発信しながら国際的に学ぶシステムで、南山大学は3つのプログラム実施で国際的な課題を解決できる人材の育成を目指している。