工学院大学は、2019年4月、先進工学部機械理工学科に、高度な工学知識を兼ね備えた「エンジニア・パイロット®」を育成する航空理工学専攻を開設する。
航空理工学専攻は、エンジニアを養成する機械理工学科に設置され、機械理工学科のカリキュラムを履修しながらパイロットになるための飛行操縦訓練を積めるのが特徴。1年次前期に飛行操縦合宿で固定翼、回転翼の操縦を両方体験したうえで学生自身がどちらを選択するか決める。飛行操縦訓練は海外で行うコースも設置しており、グローバル感覚を養うことができる。また、これらの訓練は長期休暇等に設定されているため、機械理工学科のカリキュラム履修と両立でき、専門知識を活かした進路選択ができるのもポイントだ。
すでに発表されているコースは4つで、国土交通省管轄の国家資格である事業用操縦士の資格取得をめざす「JCAB事業用国内ライセンサーコース」「JCAB事業用 海外ライセンサーAコース」・「同Bコース」、アメリカが発行する飛行教官の資格取得をめざす「FAA CFIコース」。これらに加え、2018年8月、新たに「エアラインパイロット指定校推薦コース」の設置が発表された。
この「エアラインパイロット指定校推薦コース」は、アメリカの自家用パイロットライセンスを取得し、日本の大手航空会社の自社養成パイロット採用選考への推薦資格取得を目指す日本初のコース。学生は4年間で大学の指定するいくつかの条件を満たすと、工学院大学と提携する大手航空会社の自社養成パイロット採用選考への推薦資格を得ることができる。推薦条件には、1年次の12月中旬までにTOEIC650点以上もしくは英検CSE2200点以上を取得しアメリカの提携フライトスクールが実施する英会話能力確認試験に合格すること、2年次の3月までにアメリカの提携フライトスクールでFAA自家用パイロットライセンスを取得し現地で技量確認試験に合格することなどがある。
なお、コースの詳細に関する問い合わせは工学院大学アドミッションセンター(03-3340-0130)まで。
参考:【工学院大学】 日本初!2019年4月、先進工学部機械理工学科航空理工学専攻にエアラインパイロット指定校推薦コースを開設!