公益財団法人自動車リサイクル促進センターは、経済学を学ぶ大学生を対象に、循環経済(サーキュラーエコノミー)を学ぶ「自動車リサイクル現場見学会」を埼玉県、岐阜県、福岡県内の解体事業者の協力のもと開催した。見学会には、一橋大学、立命館大学、西南学院大学の学生合計53名が参加した。

 循環経済(サーキュラーエコノミー)とは、従来の3Rの取組に加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を目指すもの。

 見学会当日、参加者はまず座学で自動車リサイクルの意義や解体事業者の役割・取り組みについて学び、その後、工場に移動し、まだ使える部品の取り外しや保管の様子、そして重機による車体の解体や鉄・銅・アルミなどの素材への分別の様子を見学した。

 見学を終えた参加者からは、「使用済み自動車のリサイクルが精緻に行われていることを知りました」「リサイクル部品が国内だけでなく海外でも需要があることを知りました」「使用済み自動車は廃棄物ではなく、有価物であることを学びました」といった声が聞かれ、循環型社会の実現に向けた解体事業者の役割や取り組みを学ぶ貴重な機会となった。

開催日:6月13日
開催場所(解体事業者):【埼玉県】株式会社CRS埼玉
参加者:一橋大学学生23名

開催日:6月14日 
開催場所(解体事業者):【岐阜県】KMI株式会社
参加者:立命館大学学生20名

開催日:6月24日 
開催場所(解体事業者):【福岡県】有限会社オートリサイクルナカシマ福岡
参加者:西南学院大学学生10名

参考:【公益財団法人自動車リサイクル促進センター】サーキュラーエコノミーを学ぶ!大学生に対象とした「自動車リサイクル現場見学会」開催結果

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