2025年に大阪市此花区の人工島夢洲で開催される大阪・関西万博で、大阪府の40大学で構成する大学コンソーシアム大阪は、2025年日本国際博覧会協会と連携推進に関する協定を締結した。万博の機運盛り上げに一役買うとともに、万博を活用した教育・研究の質向上を目指す。
大学コンソーシアム大阪によると、協定ではコンソーシアム大阪に加盟する大学の学生が大阪・関西万博にボランティアやアルバイトとして積極的に参加することを呼び掛ける一方、万博公式キャラクターの「ミャクミャク」が学園祭などに登場して万博の機運盛り上げを進める。
大学コンソーシアム大阪は学生のボランティア参加を単位認定してもらうよう加盟大学に求めていく考えで、近く文部科学省や加盟大学と協議に入る。
1970年に大阪府吹田市の千里丘陵で開かれた大阪万博は、米国がアポロ計画で月面から持ち帰った月の石や旧ソ連の人工衛星など当時の最先端技術が大きな話題を集め、大成功に終わった。しかし、2025年の大阪・関西万博は開催まで2年を切っても全国的な盛り上がりに欠けるほか、パビリオンの整備が大きく遅れるなど問題が残っている。
2025年日本国際博覧会協会は地元の大学と連携することにより、若い世代の間で機運を盛り上げ、成功へのきっかけにしようと考えている。