作家の村上春樹さんが母校の早稲田大学で記者会見し、自身の原稿や蔵書、世界各国で翻訳された著作などを寄贈する考えを明らかにした。早稲田大学はこれらの資料を活用し、国際的な研究センター「村上ライブラリー(仮称)」の設置を検討する。

 早稲田大学によると、寄贈の考えが明らかにされたものには原稿などのほか、約2万点のレコードコレクションがあり、大学ノートに書かれた代表作「ノルウェイの森」の草稿など貴重な資料が含まれる可能性もあるという。

 早稲田大学は2019年度から資料の受け入れを開始する一方、施設の整備を順次進めていく意向。村上さんは会見の席で最初の寄贈として最新長編「騎士団長殺し」の英訳版とデビュー作の「風の歌を聴け」の2冊にサインし、田中愛治早稲田大学次期総長に手渡した。

 村上さんは1968年に早稲田大学第一文学部に入学し、1975年に卒業した。1979年に「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。「ノルウェイの森」「1Q84」などベストセラー作品を多数生み、50以上の言語で翻訳されて海外でも高い評価を受けている。

 村上さんは「母校が自分の作品のアーカイブと研究の場を作ってくれることに大変感謝している。世界中の文学好きが国際的に交流する場になってほしい」と語った。

参考:【早稲田大学】世界中の文学や翻訳研究者が集まる研究拠点を早稲田に 村上春樹氏所蔵資料の提供と文学に関する国際的研究センター構想についての記者発表

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大学ジャーナルオンライン編集部

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