文部科学省は、11月10日に閣議決定された令和5年度補正予算案に「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」として100億円を計上した。公立・私立の高等学校等を対象に、1校あたり1000万円を上限に1000校程度支援する。大学教育段階で、デジタル・理数分野への学部転換の取組が進む中、高校段階においてもデジタル等成長分野を支える人材育成を強化する。

 文科省によると、情報、数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的な探究的な学びを強化するために必要な環境整備に対する支援を行う。求める取組みとして以下のような例を挙げている。

・情報Ⅱや数学Ⅱ・B、数学Ⅲ・C等の履修推進
(遠隔授業の活用を含む)
・情報・数学等を重視した学科への転換、コースの設置
(文理横断的な学びに重点的に取り組む新しい普通科への学科転換、コースの設置等)

 また、支援対象例としては、ICT機器整備(ハイスペックPC、3Dプリンタ、動画・画像生成ソフト等)、遠隔授業用を含む通信機器整備、専門人材派遣等業務委託費などを挙げている。

 デジタル等成長分野の担い手を増やすことを目的に、この分野の大学の学部・学科への進学者を増やすための対策として、高校に対しても支援を行っていく。

参考:【文部科学省】令和5年度文部科学省補正予算(案) 事業別資料集

大学ジャーナルオンライン編集部

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