奈良先端科学技術大学院大学は国際教養大学と包括連携協定を結んだ。2024年度中に学生の単位取得を一部互換するほか、国際教養大学から奈良先端科学技術大学院大学への推薦入学も2025年から始めたい意向で、両校の強みを生かしてグローバル人材の育成でスクラムを組む。
奈良先端科学技術大学院大学によると、協定の締結式は奈良県生駒市高山町の奈良先端大学マルチメディアホールで開かれ、奈良先端科学技術大学院大学から塩﨑一裕学長、加藤博一副学長、小谷直和事務局長、国際教養大学からモンテ・カセム理事長兼学長、熊谷嘉隆副学長、小野正則事務局長らが出席した。
奈良先端科学技術大学院大学は世界水準の研究力が高く評価されている。国際教養大学は秋田県秋田市にキャンパスを置く地方公立大学でありながら、少人数・国際教育の徹底でリベラルアーツ教育が世界最先端を行く。学生の4人に1人が留学生で、外国人教員が多いという共通の特徴も持つ。
今後進める共同研究では、国際教養大学が木の香りと認知症の相関関係を調べるのに対し、奈良先端科学技術大学院大学がウエアラブルデバイスの開発で協力することなどを考えているという。