生命保険大手の日本生命保険は米国のスタンフォード大学医学部と先進的なAI(人工知能)モデル開発に向けた共同研究を始める。慢性疾患や生活習慣病をターゲットに疾患になる前の臨界遷移状態を予測することに役立てる。
日本生命によると、共同研究の期間は12月から2026年3月まで。スタンフォード大学医学部のブルース・リン助教、ドフ・マクエルヒニー教授、カール・シルベスター教授とともに、AIモデル開発に挑む。
生命保険業界でもAI活用に大きな注目が集まる中、日本生命は2018年にイノベーション開発室を設置、米カリフォルニア州のシリコンバレーなどに設けた海外拠点と連携して先端AIの研究や自社業務への適用を進めてきた。
電子医療記録やウェアラブルデータなどスタンフォード大学医学部が持つヘルスケアデータを活用し、慢性疾患や生活習慣病の予測を進める。日本生命は今回の共同研究がAIに関するノウハウ獲得や人材育成にも寄与すると期待している。
参考:【日本生命保険相互会社】スタンフォード大学医学部との先進AIモデル開発に関する共同研究の開始 ~グローバルの大規模ヘルスケアデータセットを用いた深層学習による慢性疾患予測~(PDF)