年明けに行われる2024年度大学入学共通テストの志願者数が前年度を約2万人下回る49万1,913人となり、1992年のセンター試験以来32年ぶりに50万人の大台を割ったことが、大学入試センターのまとめで分かった。18歳人口が約3.1%減となったことが響いたとみられる。
大学入試センターによると、志願者の内訳は現役生が41万9,533人、浪人生が6万8,220人、高卒認定などによる志願者が4,160人。2024年3月に高校を卒業する現役生に占める共通テスト志願者の割合を示す現役率は、前年度より0.1ポイント上昇し、過去最高の45.2%に達した。男女別では男子が26万9,430人、女子が22万2,483人だった。
共通テストを利用する大学、専門職大学、短期大学の総数は、前年度より6校減って864校。内訳は大学707校、専門職大学10校、短大147校で、公立大学が1校、私立専門職大学が2校、公立短大が1校増えた一方、私立大学、私立短大はそれぞれ5校少なくなっている。
2025年度入試に関しては、18歳人口が2.5%伸びる見込みになっており、現役率が下がらなければ、大学入学共通テストの志願者数は再び増えることが予測される。