大学入試センターは2022年度大学入学共通テストで、2011年の東日本大震災で被災した受験生の検定料と成績通知手数料の免除を決めた。受付期間に罹災証明や被災証明を添えて申請すれば、返還される。

 大学入試センターによると、免除されるのは検定料(3教科以上1万8,000円、2教科以下1万2,000円)と成績通知手数料800円。
対象者は東日本大震災で災害救助法が適用された地域で被災し、家計を支えている家族が所有する自宅家屋が全壊、大規模半壊、半壊、流出するか、家計を支えていた人が死亡または行方不明となったケースと、福島第一原子力発電所の事故で帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に居住地が指定されたケース。

 いずれも12月13日から1月末までの受付期間に罹災証明書、死亡または行方不明を証明する書類、被災証明書のコピーを添えて申請すれば、2月下旬から3月下旬に返金される。受験生本人が被災していないケースや被災家屋が借家の場合は対象外となる。

 東日本大震災では東北地方を中心に12都道府県で1万8,000人を超す死者と行方不明者が出たほか、福島第一原発の事故で福島県浜通り地方の多くが帰還困難区域になった。

参考:【大学入試センター】東日本大震災に伴う令和4年度大学入学共通テストに関する措置について(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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