名古屋大学はシンガポールに現地法人の「NAGOYA UNIVERSITY GLOBAL CAMPUS LTD」を設立した。日本の国立大学発で、アジアの拠点を強化して名古屋大学発スタートアップ企業の海外展開を支援し、アジアの大学や企業との連携をさらに進める。
名古屋大学によると、現地法人の設立は11月22日付。名古屋大学の武田一哉、水谷法美両副学長らが役員に名前を連ねる。名古屋大学の戦略的パートナー大学であるシンガポール国立大学の起業家教育プログラムや新設プログラムに名古屋大学の学生が参加するのを橋渡しするほか、シンガポールでのインターンシップを企画する。
名古屋大学とシンガポール国立大学は既に共同研究や交流で教職員の相互訪問が活発化しており、双方に研究拠点を開設して活動することを検討する。さらに、名古屋大学がシンガポールの大学や企業と契約や共同研究するのを手助けするほか、名古屋大学発のスタートアップ企業がシンガポールで活動するのを支援する。
名古屋大学は6月、シンガポールで開催されたテクノロジー関係の展覧会に愛知県との共同ブースを出展、名古屋大学発のスタートアップ企業16社が自社製品をアジアの企業などに売り込んだ。
シンガポールで11月に開催されたテクノロジー関係の展示会では、日本の大学で唯一参加し、名古屋大学発スタートアップ企業のアジア展開を支援しており、現地法人がこうした活動の推進役になる。