公益社団法人東京広告協会が主催する大学生の意識調査プロジェクト「FUTURE 2023」に、江戸川大学メディアコミュニケーション学部から3年生6名が参加した。
「FUTURE」は博報堂など東京広告協会の賛助会員社のマーケターから適時協力を受けながら、毎年、大学生(3年生)を主体に、約半年間をかけて調査設計から分析、報告書の作成まで一連の作業に取り組むという歴史あるプロジェクト。2023年度は『コロナ禍がもたらした変化』をテーマに、2023年5月の新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけの5類移行により、キャンパスライフがほぼ元通りになりつつある今、大学生がコロナ禍の3年間(2020~2022年)を振り返ってどう評価し、現在の学生生活にどんな変化があったのかなどを明らかにした。
プロジェクトには、江戸川大学メディアコミュニケーション学部 マス・コミュニケーション学科コミュニケーションビジネスコースの井上一郎ゼミナール(マーケティング、広告)のほか、青山学院大学、駒澤大学、専修大学、千葉商科大学のマーケティング・広告等のゼミナールに所属する大学生が参加した。
「FUTURE 2023」の調査によると、コロナ禍の3年間を振り返った大学生の感想は「良かった(47.8%)」と「悪かった(52.2%)」が拮抗。コロナ禍を経て現在の学生生活に「満足している」のは72.2%で、理由の上位は「自由度が高まった(26.2%)」「精神的負担がない(10.5%)」「交友関係が深まった(9.8%)」だった。
また、コロナ禍の経験が、自分の将来に対して「自信につながった」と59.3%が回答し、コロナ禍を経て変化した価値観の上位は「コロナ禍前から好きだった/興味があったことに熱量を注ぎたい(77.0%)」「時間の効率を重視したい(75.6%)」「自分の拠り所を作りたい(75.3%)」だった。調査結果からは、大学生が今回の稀有な体験をポジティブに捉え、“自らの成長機会”として将来に活かそうとしている姿がみえてきた。
プロジェクトに参画した井上ゼミの前北彩妃さん(マス・コミュニケーション学科3年)は「5大学のゼミ生で編成された大規模なチームで、4月から12月までの長期に渡りテーマ決め、調査、分析、プレスリリースを行いました。大学の垣根を超えての議論だけでなく、多面的な視点から考える力や論理的に仮説を立証していくことや、伝わるプレゼンテーションについてより実践的に学ぶことができ、非常に充実した8か月間でした」と感想を述べた。