大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所(極地研)と独立行政法人日本スポーツ振興センター国立登山研修所(登山研)は、双方の事業推進を中心とした包括連携協定を締結した。2024年1月31日には、富山県立山町の国立登山研修所において、極地研の野木義史所長、登山研の米山隆所長及び関係者出席のもと調印式が行われた。
極地研と登山研は、1988年の第30次南極地域観測隊の冬期総合訓練を登山研が支援したことをきっかけとして、南極内陸にあるドームふじ基地での観測に向けた高所順応訓練など、ここまで30年以上の協力、連携関係が続いている。
今回、これまでの連携をさらに発展させるため、包括連携協定を締結。極地研と登山研が相互に連携、協力することにより、極地に関する科学の総合研究及び極地における観測、並びに、登山の健全な発展のための山岳遭難事故防止に資する調査研究及び普及・啓発に寄与することを目的としている。
具体的には、極地研と登山研の間の情報共有や、訓練・研修等への人事交流などにより、施設や資試料の相互活用も行いながら、両組織の職員が連携して研究や支援を実施していくことが予定されている。
今後は包括連携協定のもと、両者が連携・協力し、双方の事業推進に取り組んでいく。