学校法人星美学園は2024年1月20日の理事会において、星美学園短期大学(東京都北区)の2025年度以降の学生募集を停止することを決定した。
18歳人口の減少、社会情勢の変化の中で、入学者数の定員割れが続き、学校法人として短期大学部門を維持する財政的な支援が厳しくなった。これまで短期大学存続のためにあらゆる可能性を模索してきたが、今回、閉学を前提とした募集停止という決断に至った。
今後は、2024年度入学生を含めたすべての在学生が卒業するまで充実した学生生活を送れるよう万全を尽くし、就職支援や進路確保にも誠意をもって対応する。また、同窓会はこれまでどおり、卒業生と共に活動を続ける。各種証明書など必要書類の発行について、閉学後は学校法人において対応する。
星美学園短期大学は、創立者聖ヨハネ・ボスコの教育理念に基づき、1960年に開校した。幼児保育学科2年間と専攻科1年間の教育体制を取っており、オリジナルカリキュラムとして発達障がい児保育ベーシックプログラムを実施するなどインクルーシブ保育を実践してきた。JR赤羽駅を最寄りとするキャンパスには、同法人の星美学園幼稚園、星美学園小学校、サレジアン国際学園中学校・高等学校、児童養護施設の星美ホームがある。