筑波大学は海外で学位を授与する日本初の学部となる筑波大学マレーシア校の開校を半年後に控え、2024年3月3日、マレーシアの首都クアラルンプールで第2回学長を囲む会を開いた。永田恭介学長がオンラインで筑波大学の取り組みを説明したほか、マレーシア政府関係者やマレーシア日本人商工会議所などと交流を深めた。
筑波大学によると、囲む会にはマレーシア政府、現地日系企業、東方政策留学学生同窓会、マレーシア元留日学生協会などから約60人が参加。筑波大学から稲垣敏之学長補佐、辻村真貴執行役員(海外教育拠点担当)が現地へ出向いたほか、永田学長と金保安則副学長(産学連携担当)がオンラインで出席した。
第一部は講演会。永田学長が筑波大学の取り組み、辻村執行役員がマレーシア校の概要について説明した。第二部は交流会。マレーシア日本人商工会議所の沢村剛朗会頭が「筑波大学の海外展開で日本のプレゼンスが向上することを期待する」と歓迎の言葉を述べたあと、参加者が交流を深めた。
筑波大学マレーシア校は学際サイエンス・デザイン専門学群を置いて9月に開校する。クアラルンプールの国立マラヤ大学内にキャンパスを設置し、入学定員40人の学生がデータサイエンスを学ぶ。授業は日本語と英語。筑波大学は教員約20人と事務スタッフを現地へ派遣する。学生は4年間の教育課程を修了すると筑波大学の学位を取得できる。