早稲田大学は2022年度より学部生向けに設置した全学副専攻「カーボンニュートラル・リーダー」のノウハウをさらに発展させ、2024年度より大学院分野横断型副専攻として「大学院カーボンニュートラル副専攻」を設置する。これによりカーボンニュートラルに貢献する卓越した博士課程人材の育成を推進する。

 早稲田大学では、2018年度に「卓越大学院:パワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラム(PEP)」にて5年一貫理工系博士人材育成プログラムを構築。カーボンニュートラル人材育成に向けて、2022年度には文系・理系の垣根を超えて全学部生が履修可能な学際的全学副専攻「カーボンニュートラルリーダー」を設置している。

 2024年度からはさらに高度な専門人材の育成を全学に展開すべく、修士・博士課程向けに「大学院カーボンニュートラル副専攻」を設置する(2024年度より修士課程向けの科目の設置が確定しており、2025年度以降博士課程向けの科目を設置予定)。

 「大学院カーボンニュートラル副専攻」は理工学術院が設置し理工学研究科の学生を対象とする4コース(ナノ・エネルギー、資源・環境、ICT・ロボット、数物系科学)と、グローバルエデュケーションセンターが設置し早稲田大学の研究科に所属する大学院生であれば分野を問わず誰でもチャレンジ可能な5コース(ライフ、国際関係、経済・経営、人文・学際、公共政策)、全9コースを設置し、世界・企業で活躍できる博士課程人材の輩出を推進する。

 特に、グローバルエデュケーションセンターが設置する5コースでは、前期に企業が実際に抱える社会課題を題材にして事業創造プランを構築する「事業創造演習α」などの共通科目群と各コースに関係する選択科目群を履修し、総合知の獲得を目指す。後期は「事業創造演習α」の内容をより専門的に発展させた「事業創造演習β」(仮称、2025年度から設置予定)と実施と社会で実践的経験を積むための「長期インターンシップ」(仮称、2025年度から設置予定)を修了する。

 これらのカリキュラムにはメガバンク、証券、コンサルティング、不動産などの国内トップ企業の参画が決まっており、2024年度はみずほフィナンシャルグループ、PwCアドバイザリー、野村證券、野村不動産、デロイト トーマツ コンサルティングと連携して早稲田大学との独自の科目を設置する。修了することで、世界でも企業でも活躍できる博士人材を目指す。

参考:【早稲田大学】2024年度より大学院分野横断型副専攻として「大学院カーボンニュートラル副専攻」を開設

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