株式会社キャリタスは、2024年春に大学または大学院を卒業した学生を対象にした「キャリアプラン・ライフプランに関する調査」を、正式内定後の2023年10月と卒業間近の2024年の春休み中に実施し、その結果を公表した。

 調査はキャリタス就活2024 学生モニターを対象に実施。2023年10月に1,174人(男子671人、女子503人)、2024年2~3月に877人(男子473人、女子404人)が回答した。

 調査によると、「入社企業でどのくらいの期間働くつもりなのか」については、男女とも「定年まで働きたい」が最も多く、男子で48.0%、女子で41.3%。次いで、男女とも「5年くらい」「10年くらい」と続いた。新卒で入社した企業である程度の経験を積みたいと考えていることがわかる。

 定年まで勤めるつもりはないと回答した人に退職理由を予想してもらったところ、男女とも「転職」が最も多く、男子の約8割(82.9%)、女子は7割強(74.7%)。女子で「結婚」「出産・育児」を選択した人はそれぞれ1割弱にとどまり、結婚や出産・育児での退職は少数派だった。ただし、女子をコース別に見ると、総合職以外の人の中で、結婚や出産を機に退社を考えている層も見られ、特に「出産・育児」で差が大きかった(総合職入社者 6.6%、総合職以外 16.1%)。

 将来のライププランに関する質問について聞くと、希望する世帯スタイルは「二人とも働く(共働き世帯)」が最も多く、男女ともに7割超。「夫が働き、妻は家庭にいる(専業主婦世帯)」を希望する人は、男子の13.7%、女子の5.5%と限られ、また、「家庭を持ちたくない」は、女子の2割近く(17.0%)が選んだ。

 女子のデータを経年で見ると、希望する世帯スタイルは少しずつ変化しており、この項目を初めて調査した2016年卒者では、「専業主婦世帯」を希望する女子学生は2割近くいたが、この8年で10ポイント以上減少した(17.8%→5.5%)。

 家庭を持ちたいと回答した人に何歳くらいで結婚したいか聞くと、平均希望年齢は、男子28.8歳、女子27.9歳と回答。厚生労働省発表の平均初婚年齢(男子:31.1歳 女子:29.7歳/令和4年「人口動態統計」)と比べると、男子は2.3歳、女子は1.8歳早い。

 将来子どもを持つことについては、「子供を持ちたい」人は、男子58.6%、女子47.0%で女子は半数を切った。子どもができた場合の育児休業について、自身が「取得したい」は、女子86.0%、男子65.8%。「どちらかといえば取得したい」を合わせると、男女ともに取得希望者はそれぞれ9割を超えた。配偶者の取得についての考えを尋ねると、「取得してもらいたい」は、男子で72.7%、女子で67.5%。「どちらかといえば」を合わせると、男女とも9割強が希望している。夫婦で協力する子育てを理想と考え、男女関係なく育児休業を取得できる環境を求めていることが読み取れる。

 なお、女子の回答を3年ごとに見てみると、配偶者(夫)に「取得してもらいたい」は、2018年卒者の3割台(36.7%)から、2024年卒者は67.5%と30ポイント以上増加した。この間、法改正も行われ、「男性の育休取得促進」に対する社会的機運が高まったことなどが影響していると見られる。

参考:【株式会社キャリタス】2024卒者の「キャリアプラン・ライフプランに関する調査」(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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