学生の社会的・職業的自立に貢献したインターンシップやキャリア形成支援に係る取組を表彰する『第7回学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード』において、関西学院大学の「Cross-Cultural College Global Internship in Japan」が文部科学大臣賞を受賞した。関西の大学で初。
『学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード』は、経済産業省、厚生労働省、文部科学省、日本経済新聞社、マイナビの後援で開催。学生の社会的・職業的自立に貢献したインターンシップやキャリア形成支援に係る取組を表彰している。
「学生が選ぶ」とあるとおり、約120名の有志の学生によって4日間にわたる学生選考会(個人評価およびグループ評価)が行われるのが特徴で、その選考会での評価が全体評価にダイレクトに反映されるなど、徹底して学生目線を取り入れた非常にユニークなアワードとなっている。
7回目の開催となる今回は、応募総数1,013法人・1,115プログラムの中から、学生アンケートや学生選考会、選考委員会などの審査を経て、大賞、文部科学大臣賞、地方創生賞、優秀賞、および入賞法人を決定した。また、今回より「学生推奨プログラム」として、入賞には至らなかったものの、学生選考会にて高く評価されたプログラムも選出した。
関西の大学初となる「文部科学大臣賞」受賞した関西学院大学の「Cross-Cultural College Global Internship in Japan」は、関西学院大学とカナダの4大学(トロント大学、クイーンズ大学、マウント・アリソン大学、ウエスタン/キングス大学)が協働で2011年から実施しているバーチャル・カレッジ「Cross-Cultural College(CCC)」のプログラムのひとつ。「日本・カナダ学生のペアでインターンシップ先に派遣」「全編英語で実施」「実際に企業が直面しているビジネス課題に取り組む課題解決型」という3つの特徴を持つ課題解決型のインターンシップで、国際的な事業を展開している企業・団体で10営業日間のインターンシップを行う。
このプログラムは「日加学生の寝食をともにした協働学習」というコンセプトに基づいて実施しており、プログラム期間中は、ジェンダー上の配慮をした上で可能な限りカナダと日本の学生のペアでの共同生活を行う。ビジネスの知識や、多国籍な場での合意形成だけではなく、「本気の異文化交流」を体感し、異文化コミュニケーション能力育成にも重きを置く。また、事前講義にてインターンシップに必要なビジネスに関する基礎知識を学び、事後講義ではプレゼンを通じて各インターンシップ先での学びを学生全体で共有し、更なる気づきや学びを醸成している。
『学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード』は5月16日(木)に「キャリアデザインカンファレンス」を開催し、関西学院大学をはじめとする受賞法人によるプログラム内容のプレゼンテーションや授賞式を行う。また、選考委員による審査講評やキャリアデザインプログラムに関する調査の報告、学生によるパネルディスカッションも予定している。
<第7回学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード>
【大賞】
旭建設株式会社/株式会社伊藤工務店/株式会社K GRIT/株式会社フォトラクション/LINE WORKS株式会社(共同プログラム)「千葉の街を築く、建築・土木・内装工事×建設tech Society5.0学生のキャリア形成支援<汎用的能力活用型インターンシップの実施>」
【文部科学大臣賞】
関西学院大学「Cross-Cultural College Global Internship in Japan」
【地方創生賞】
久留米工業大学「デザイン集団『ASURA』」
【優秀賞】
株式会社日本総合研究所「金融×セキュリティコース」
日本大学「生産工学部 生産実習」
株式会社博報堂/株式会社博報堂DYメディアパートナーズ「BUSINESS CREATION CIRCUIT」
参考:【株式会社マイナビ】第7回『学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード』大賞「旭建設」含む5社共同プログラム。文部科学大臣賞「関西学院大学」