龍谷大学は、深草キャンパス既存の建物8棟の屋根に太陽光発電パネルを増設し、2024年4月より本格的に稼働を開始した。
設置するのは4号館、5号館、6号館、8号館、21号館、22号館、専精館、紫光館の8棟。今回の設置による発電容量合計は460kW、年間想定発電量合計は551,336 kWh。これにより、深草キャンパスで使用する電力の約4%をまかなう予定で、年間で243トンのCO2排出量削減を見込んでいる。
深草キャンパスが立地する京都市は国が進める「脱炭素先行地域」に選定され、「京都の文化・暮らしの脱炭素化で地域力を向上させるゼロカーボン古都モデル」の創出に取り組んでいる。今回の事業はその一環で、「グリーン人材育成及び同拠点の脱炭素転換」を実施する龍谷大学が、「京都市脱炭素先行地域づくり事業補助金」を活用して太陽光発電パネルを設置した。
龍谷大学では、2022年1月には「龍谷大学カーボンニュートラル宣言」を発出し、国が目標とする2050年に先駆け、龍谷大学が創立400周年を迎える2039年までにカーボンニュートラルを実現することを目指している。2023年6月には、再生可能エネルギーによる電力需給契約に切り替えたことにより、3キャンパスすべての使用電力が100%再生可能エネルギーになった。
また、2024年1月から「再生可能エネルギー電気特定卸供給」の仕組みを導入し、「龍谷ソーラーパーク※」で発電する電力(880万kWh/年)を龍谷大学で活用している。今回の設置とあわせて深草キャンパスで使用する電力の約85%が龍谷ソーラーパークまたは大学設置の太陽光パネルからの供給となる。なお、2025年度に竣工予定の4棟についても継続して太陽光発電パネルを設置する予定。
※龍谷ソーラーパークは、太陽光発電による利益を地域活性化のために還元することを目的とした地域貢献型メガソーラーで、近畿圏を中心に5か所で稼働中。地域社会に還元するとともに、龍谷大学の社会連携を推進する資金として活用。