岐阜県飛騨市で私立大学設置構想を進める一般社団法人「CoIU(コーアイユー)設立基金」は、2026年4月の開学を目指す方針を明らかにし、高校へのアンケート調査を5月末から開始する。また、2024年5月末から7月にかけて高校教員説明会も開催するとしている。

 CoIU設立基金によると、大学名は「Co-Innovation University(仮称)」で、学部は共創学部の1学部。1年次は飛騨で理論と対話を中心に学び、2年次は全国の連携拠点でボンディングシップ※を週に3日程度「実践」するとともに、オンライン講義と併用し学ぶ。3年次以降は、全国各地で、各テーマや課題認識に応じて、課題の解決や自ら学ぶマイプロジェクトをおこなう。

 校舎は当初、飛騨市内の工場跡地に建設する方向だったが、複合施設への入居とし、周辺の古民家などを活用して街全体をキャンパスとする。アニメ映画「君の名は。」の聖地のひとつとして知られる飛騨古川駅は飛騨市の中心駅で、地域に溶け込みながら共創しやすいうえ、この大学の目指すビジョンにも合致していると判断した。

 入居するのは地元企業が飛騨古川駅東側で計画する複合施設で、全天候型の遊び場や温浴施設、飲食・物販施設などが入る計画。その一角に学年定員120人の共創学部を入れる。

 学長には、慶應義塾大学医学部の宮田裕章教授が決まっているが、新たに理事・副学長に岐阜大学社会システム経営学環の髙木朗義教授、評議員に慶應義塾大学大学院医学研究科の内堀愛恵助教が就任する予定になった。

※自治体や地域企業らと共創し、学生のキャリア教育上の成長と、自治体・地域企業らの成長を両立させるインターンシップです。英語の「絆」を意味する「bond」と、インターンシップを組み合わせたCoIU(仮称)独自の造語

参考:【CoIU設立基金】Co-Innovation University(仮称)は 2026年4月開校を目指します!

大学ジャーナルオンライン編集部

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