東京医科大学は2025年度入試から、将来医師や研究者として海外で働くことを希望する人を対象にした「学校推薦型選抜(英語外部試験利用)」を導入することを決めた。調査書全体の評定平均4.0以上、英語検定試験でCEFR※の「B1」以上、合格した場合に入学を確約することが条件になる。募集人員は3人以内。

 東京医科大学によると、学校推薦型選抜(英語検定試験利用)は卒業生の活躍の場を海外に広げ、大学の研究力を強化するのが目的で、医師や研究者として将来、海外で活躍することを志す人材を集める。入学後は「USMLE(米国医師国家試験)受験準備コース」または研究室に所属し研究の方法論を体系的に学び、学術論文を書くレベルまで科学する「リサーチ・コース」を受講する必要がある。

 11月4日から募集を開始。同一高等学校からの推薦し得る人数は制限しない。学校推薦型選抜(一般公募)との併願が可能だが、学校推薦型選抜(県地域枠・全国ブロック別。県地域枠は認可申請中)との併願はできない。試験は11月30日に実施される。

 また、大学卒業(見込)者を主な対象とする「学士選抜」についても2025年入試から導入。学生の多様なバックグラウンドを確保して幅広い視野で医療に貢献できる人材の育成を目的としている。募集人員は2人以内。10月21日から募集を開始し、試験は11月30日に実施される。

※CEFR(セファール)とは、外国語の4技能(読む、聞く、書く、話す)習熟度や運用能力を同一の基準で評価する国際標準のことで、「A1」「A2」「B1」「B2」「C1」「C2」の6段階(C2が最も高いレベル)で評価。「B1」は、英検では準1級〜2級となっている。

参考:【Digital PR Platform】東京医科大学医学部医学科が2025年度入試から新たな入試区分を導入 ―「学士選抜」「学校推薦型選抜(英語検定試験利用)」の2つがスタート

東京医科大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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