東京工業大学は2025年度入試から理学院と工学院の総合型選抜に一般枠を導入する。2024年度入試から総合型選抜、学校推薦型選抜に女子枠の導入を決めているが、ダイバーシティのさらなる推進を目指し、より多様な人材確保に乗り出す。

 東京工業大学によると、理学院は2024年度限りで学校推薦型選抜を廃止し、代わりに総合型選抜に一般枠を設ける。定員は廃止される学校推薦型選抜と同じ8人。学校推薦型選抜で理学に高い能力を示す学生を受け入れてきたが、その趣旨を変えずに学校長の推薦なしに広く受け入れる。入試は活動実績報告書の内容を重視し、面接で適正や説明能力などを審査する。一般枠と女子枠の併願は認められない。

 工学院は総合型選抜に新たに17人の一般枠を設ける。国際経験を含む多様な経験から工学に強い関心を持ち、傑出した能力を持つ学生を受け入れるのが狙い。従来の総合型選抜では機械系、システム制御系、電気電子系、情報通信系、経営工学系の優秀な学生を受け入れてきたが、これを廃止してより広い学生に門戸を開く。入試は面接で数学や物理に関する説明能力を見るとともに、最も興味を抱く理数系トピックを踏まえた志望動機で判定する。一般枠と女子枠との併願はできない。

 東京工業大学は2024年度秋ごろを目標に東京医科歯科大学と統合し、東京科学大学(仮称)に生まれ変わる予定だが、統合後も当分の間、統合前に決定した入試方針が維持される。

参考:【東京工業大学】2025年度入試から理学院・工学院の総合型選抜に一般枠を導入

大学ジャーナルオンライン編集部

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