日本医科大学は、2026年4月、日本医科大学武蔵小杉病院に隣接する武蔵小杉キャンパスに「医療健康科学部看護学科(仮称)」の設置を予定している。同時に大学院(看護学専攻修士課程)も開設予定。

 日本医科大学の看護教育の歴史は古く、その源流は1921年に設立された看護婦講習所に遡る。当時の精神は、時代の変遷の中で先達に支えられながら看護専門学校に受け継がれ、100年を超える歴史を刻んでいる。

 近年、社会情勢の変化から、看護師には患者の多様化や複雑性に対応した総合的な看護ケアを提供できる高い能力が求められおり、このような時代の要請にこたえるため、日本医科大学は看護学科を設置し、人間としての豊かさと、確かな看護実践能力を備えた看護師・保健師の育成とともに、研究を通じて看護師全体のレベルアップを目指す。

 医療健康科学部看護学科(仮称)を新設する武蔵小杉キャンパスは、交通アクセスも抜群。武蔵小杉駅、新丸子駅の2駅が利用可能で、両駅とも新キャンパスまで徒歩4分という好立地。また、隣接する武蔵小杉病院は、武蔵小杉エリアにおいてほぼすべての診療科目を備えた総合病院として地域中核病院の役割を担っており、地域に密着した最先端の環境での実習や臨床研究が可能となる。

 日本医科大学では「日本医科大学版テクノロジー革命」を掲げ、さまざまな先端技術を教育の現場にいち早く導入しており、例えば e-Learningによりほぼすべての講義をライブラリー化し、学習進度に合わせた個別化教育を実現するとともに、企業や他大学と共同でVR(仮想現実)、AI(人工知能)を用いた「救命救急VR」のほか、「アンドロイド型模擬患者」を開発している。医療健康科学部看護学科(仮称)のカリキュラムにもAIやロボット工学を活用した先進の教育を取り入れる。

 また、救急医療の専門知識と技能習得も大切なテーマで、日本の救急医療の歴史そのものといわれる日本医科大学付属病院は、救命救急センターの初療室に近い環境を持つECMOカーを導入するなど常に進化を続けている。医療健康科学部看護学科(仮称)では、そうした日本の救急医療における最先端の取組みを学ぶことができる。

※学部学科等の名称、内容などは構想中の予定につき、変更される場合がある。

参考:【日本医科大学】(仮称)医療健康科学部看護学科 2026年4月設置構想中

大学ジャーナルオンライン編集部

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