実践女子大学では、生活科学部生活環境学科の学生が日野市子ども包括支援センター「みらいく」のイメージキャラクター及びロゴを制作。2024年5月19日に行われた「みらいく」の開所式では、イメージキャラクター「ぺたぺたさん」の制作に携わった学生と卒業生、実践女子学園の木島葉子理事長らが出席した。

 「みらいく」は、子ども・家庭・地域の子育て機能の総合支援拠点であり、すべての子どもの成長を切れ目なく支援する施設。1階には市役所本庁舎から子育て課、保育課を移転し、子育て関連の部門を集約。2階には子ども家庭支援センター高幡の事務所と生活・保健センターから子ども家庭支援センター機能が移転し、新たに「子どもなんでも相談事業」が開始される。3階には乳幼児と保護者の集いの場「子育てひろば」に加えて、市内初の「中高生世代スペース」が設置される。

 この「みらいく」のイメージキャラクターやロゴを制作したのは、実践女子大学生活科学部生活環境学科の4年生・浮田采希さんと、卒業生の石井美菜さん(2023年度卒)。2022年11月9日(水)のキックオフミーティングからロゴマークとイメージキャラクターの検討作業を始め、約5カ月で延べ80案程度のデザインを考案。生活環境学科の高田典夫名誉教授のアドバイスのほか、市内の児童館に通う子どもたちの感想・意見も参考にしながら、デザインのブラッシュアップを重ねた。

 学内ミーティングや日野市との意見交換会などを経て2023年4月5日(水)3案の中からイメージキャラクター「ぺたぺたさん」を決定した。夜道を歩く人間のあとをついてくる妖怪「べとべとさん」から着想したもので、『すべての人に寄り添う』『ともに歩んでいく』との思いを込めた。

 学生らは、制作に伴い経験した苦労について「入れたい思いやメッセージがたくさんあり、それをどうデザインに落とし込むかに苦労しました。また親しみやすさとメッセージ性、実用性をどう表現するかに悩み、何度もデザインをやり直しました」などと振り返った。

 浮田さんと石井さんは開所式に出席し、制作に熱中した時間を振り返りながら「ぺたぺたさんが日常に溶け込み、気付けばいつもそばにいるような存在になればいいなと考えています」とキャラクターに込めた思いを伝えた。木島理事長は工事中の施設の見学やイメージキャラクターの制作で、学生が関わったことに謝辞を述べ、今後の実習やボランティア活動への参加など連携強化を目指す考えを示した。

参考:【実践女子大学生活環境学科の学生が日野市「子ども包括支援センターみらいく」のロゴおよびイメージキャラクターを制作。日野市長から感謝状を贈呈!

実践女子大学

優しさと強さを育む実践教育。人と社会を支える力へ

実践女子大学は、教育理念「品格高雅にして自立自営しうる女性の育成」を掲げ、社会で活躍するための能力を身に付けた自立した女性を育成。「都心の渋谷」「自然豊かな日野」の2つのキャンパスで、時代に合わせた実践的な学びを提供しています。演習(ゼミ)や実験・実習など、少[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。