近畿大学は2025年度、経済学部に起業志望者対象の総合型選抜を新設する。合格者には入学までの間に起業支援プログラムの一部や在学する学生起業家との交流の場を提供、入学前から将来の起業を全面的に支援する。

 近畿大学によると、入試制度の名称は「総合型選抜C(起業志向型)」。経済学部の経済、国際経済、総合経済政策の3学科が他の総合型選抜と合計で10人程度を募集する。出願条件は
・在学中に起業を強く志望する
・個人事業主、法人を問わずに起業経験を持つ
・高校入学後、ビジネスコンテストやアイデアコンテストなどの受賞経験がある
-のいずれかに該当する人物。9月に出願し、10月に試験、11月の合格発表を予定している。

 試験は出願時に提出する事業計画のプレゼンテーション動画をもとに1次審査し、プレゼンテーションと口頭試問による2次審査をする。

 近畿大学は大学全体で教員や学生の起業を支援するため、2022年からベンチャー起業支援プログラムの「KINCUBA(キンキュバ)」を始動させ、大阪府東大阪市の東大阪キャンパスに学生が24時間利用できて法人登記も可能なインキュベーション施設をオープンした。

 ものづくりの街として知られる東大阪市の特性や最新のデジタル技術を駆使して起業に必要な学びからマッチングまで支援してきた結果、2024年4月には目標より1年10カ月早く、近畿大学発のベンチャー企業が100社に達している。

参考:【近畿大学】「起業するなら、近大へ!」 起業志望の高校生を対象とした総合型選抜入試を経済学部に新設

大学ジャーナルオンライン編集部

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