学校法人角川ドワンゴ学園は、2025年4月、群馬県桐生市にR高等学校を開校する(開校準備中)。これにより同学園が運営する高等学校は、N高等学校・S高等学校・R高等学校の3校(以下、N高グループ)となる。また、2025年4月入学生よりN高グループで定期テストを必修化する。
N高グループでは現在、オンライン学習アプリを利用した映像授業やレポート提出を通じて、生徒個々の学習データを学習管理システムで蓄積・分析し、学習進捗の確認やメンターによる学習サポートを行っており、テストは単位取得の際に実施していた。
2025年度より導入する「定期テスト」は生徒一人ひとりの学力・習熟度を測るテストとして実施し、テスト結果が成績や高校卒業資格の取得に影響しない。2025年度は定期テストの結果に基づいてメンターと生徒が学習の振り返りを行う機会を増やし、生徒個々の適性・能力に合った学習サポートを行う。
また、学習アプリも今後は定期テストの結果を基にした学力スコアの表示、復習に必要な学習教材の提案などが可能となる予定。これにより、科目ごとの学力・習熟度を生徒自身も把握することができ、教職員も生徒一人ひとりの適性・能力に合わせた学習プログラム・支援に取り組むことができる。
N高は2016年4月に開校し、生徒数1,482名でスタートし、2021年に2校目となるS高の開校を経て、現在の生徒数は両校合わせて28,942名(2024年5月1日時点)。生徒数の増加に伴い、R高の開校準備に至った。必修授業・課外授業をはじめ学校行事や部活動、サポート体制、通学コースの利用キャンパス等は3校共通で行い、スクーリングについては、N高生は沖縄伊計本校、S高生は茨城つくば本校、R高生は群馬桐生本校で行う。
また、2024年6月現在全国31都道府県・69カ所に設置している通学コースのキャンパスは、2025年には、北海道函館キャンパス(北海道)、富山キャンパス(富山県)、長野松本キャンパス(長野県)、静岡沼津キャンパス(静岡県)などを新設し、合計100カ所に拡大する予定。