2015年10月22日東京大学(東京都文京区)は、五神真総長の任期期間中(~2020年度)における具体的方針として作成された「東京大学ビジョン2020」を公表。この方針は「卓越性」と「多様性」を基本理念とし、4つのビジョン「研究」「教育」「社会連携」「運営」、それを実現するための「アクション」で構成されています。
まず、「研究」のビジョンは「新たな価値創造に挑む学術の戦略的展開」とし、文系・理系ともにすぐれた学術成果をこれまで以上に国内外に発信する方針。また、研究に専念できる環境を整備することで、国籍・性別・年齢を問わず、多くのすぐれた人材を集め、切磋琢磨する機会を提供します。このビジョンを実現する「アクション」として、共同研究や国際的な連携を推進し、分野融合型の新たな学知を創出するなど、国際的に卓越した研究拠点の拡充、及び創設することをあげました。
次に、「教育」のビジョンについては、「基礎力の涵養と『知のプロフェッショナル』の育成」とし、学部教育改革の推進、国際感覚を鍛える教育の充実、国際卓越大学院(※1)の創設のほか、学生の多様性拡大を強化。推薦入試等による入試改革を進めるとともに、海外から留学生を積極的に受け入れる方向です。
このほか、「社会連携」では「21世紀の地球社会における公共性の構築」、「運営」では「複合的な『場』の充実と活性化」を図るとしています。
なお、この方針に関しては、今後も同大学のウェブサイト上でも更新内容など随時紹介していく予定。
(※1)国際卓越大学院(WINGS,World-leading Innovative Graduate Study):優れた研究基盤をもち、高度な教育と研究を融合する卓越した大学院。博士課程の学生が学修研究に専念する環境が整っている。