秋田大学医学部医学科では、2025年度入試において学校推薦型選抜Ⅱの地域枠制度を変更し、秋田県内の更なる医師充足を目的に「東北地域枠」10名を新設する。さらに秋田県以外の全国から出願できた「全国地域枠」(募集人員5人程度)を廃止し、「秋田県地域枠」の募集人員を増やす。

 秋田大学によると、学校推薦型選抜Ⅱ「東北地域枠」10名は、一般選抜前期日程の募集人員を55→45人と減らした分をあてる。また、学校推薦型選抜Ⅱ「全国地域枠」(募集人員5人程度)が廃止された分は、一般選抜後期課程(秋田県地域枠)を4→5人、学校推薦型選抜Ⅱ(秋田県地域枠)を20→24人と振り分けられ、秋田県地域枠は24→29人となる。

 2025年度入試で募集人員が増える「秋田県地域枠」や、廃止される「全国地域枠」は、秋田県の修学資金の貸与を受け、卒業後に、秋田県地域枠医師等キャリア形成プログラムに従って、貸与期間の1.5倍(9年間)の義務を履行、うち4年間は、知事が指定する医師少数区域等の公的医療機関等で勤務するという条件があった。

 新設する「東北地域枠」は、秋田県を除く東北各県(青森県、岩手県、宮城県、山形県、福島県)の高等学校を2024年3月以降に卒業、あるいは2025年3月卒業見込みの者が対象となる。秋田県内の研修指定病院で2年の臨床研修に従事し、秋田大学の専門医取得コースで専門医資格を取り、少なくとも5年間、秋田県内の指定病院で勤務するなど条件がある。

 なお、これらの変更は現在申請予定のため今後変わる場合もある。詳細は必ず秋田大学ホームページで確認のこと。

参考:【秋田大学】秋田大学医学部医学科の2025年入試に東北地域枠10名を新設しました!

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。